Sunday 2 February 2014

Sherlock Season 3: Empty Hearse感想

さて、遅まきながら?見ましたよ、シーズン3。カンバーバッチ氏ブレイク後ですからね、今回のNHK版はぜひ地上波で!

今日は1話目だけ。タイトルはEmpty Hearse。なんだろうな、やっぱ何かにかけてんだろな。Empty Houseみたいなのがオリジナルにはあるんですかね←全然シャーロキアンじゃない。Hearseは「霊柩車」らしいです。ふーんなるほどー。

とりあえず、ネタバレしない範囲で今回は書きます。
ネタバレはしないけど、本筋と関係ない美味しいとこ全部ばらしちゃうかもしれん。ごめんよ。ていうかネタバレって何?^^;
もすこし正確にいうと、謎解きの部分はネタばらししませんが、それ以外では結構バラします。


↓ ↓ ↓


あれアンダーソンだったんだー。ヒゲ生えるだけで違うな、ジョンじゃないけど。ちょっとかしこそうに見えたぞ(笑)それが罪悪感なんだっていう指摘はなかなかよかったけど、でもなー、どっちかというとああなるよりは、「シャーロック逝ってヨシ!」って感じで洟も引っかけずに生きてるほうがよかったな。私、アンダーソンはあのちょっとオバカな、でも普通の健康的な一般市民みたいなのがいいと思ったから。そういえばサリー出てこなかったけど、もう出ないのかなあ。死んだと聞かされた後だから、ちょっとしおらしく出て来たりすると、歪んだ思想の視聴者としてはオイシイんだけどなあ。

あと、ほんとに結婚すんのかなージョン。してほしい。ていうか、私メアリーよりサラのほうが好きだったけど。前も書いたけど。サラってジョンを面接してたし、ジョンの代わりに患者の診察とかもしてたから、立場的に上司だったと思うんですよね。そういう女性に「いやあ僕なんか」って感じで一定の敬意を払いつつ、男性としてふいに優位に立ったりするのがあのちまっこいジョンだっていう構図がほんと面白くて。
今度の人は残念ながら、そういう妄想をかき立てないです。よくも悪くもジョンやシャーロックの側にうまく寄り添える人ですね。

セルビア語っていうのかな。やっぱ語学出来るって、どこの国の人にとっても「カッコいいこと」に見えるんだなと思って笑っちゃった。でも、なんぼスマートでも語学を数時間でマスター(しかもそれでも遅いとか)するのは無理ですから。もちろんルーツが同じなら、日本語から英語覚えるほどのギャップはないけど、語学は理論ではないので。山ほどの例外で成り立ってるので、パターンが分かったからって1を聞いて10を知るようなわけにいかない。物理的に不可能なんです。
だから機械翻訳の開発だって、文法を覚えさせる手法じゃ行き詰まっちゃって、今はひたすら数をこなす方法に変わってきてるんだから。
ただ、「それでも、マイクロフトくらい頭がよかったら、語学もぱぱって出来ちゃっておかしくないのかも!」っていう純情な夢を、イギリス人も見ちゃうんだなと思ったら微笑ましかった。っていうかさ、英語圏の人って外国語習得についてはきっと他国人より無知なんだろうね。

レストラード、いいやつだなーって思っちゃった。やっぱ好き。今回出番も見せ場もなくて残念だったけど。今回だけ見てると、レストラードは警部じゃなくて、イタリア製のスーツのCMモデルにより近かったね(それでもいいけど。うふん)

今回一番良かったのは、モリー。いいぞモリー、出番増やしていこう!bromanceに負けるな!
一日助手やって、最後に道で別れたシーン、ぐっと来たわ。シャーロックはあれ、モリーがついてくると思って歩いてたんじゃないのかな?ごはんおごるんじゃなかったの?
でもモリーは別れたんだよね。たとえ他の男性と付き合ってたとしても、シャーロックってモリーにとってはずっと忘れられない人なんだろうな。シャーロックが自分のことをどう思っているかよく分かった上で、そうなんだろうな。

ああああー萌えるわ!!小雪舞う中での別れ☆
アンダーソンの妄想実現してほしかったわ(笑)

このドラマ、男女の恋愛模様はなかなかドライでクールで見応えあるんだよね。どうでもいいと思われてるからか(笑)男同士は甘々だけど。
シャーロックとモリーの関係は変わりつつあるんじゃないかと思う。最初の頃は王子様と取り巻きの一人みたいな感じだったけど、段々対等になってきたような気がする。むしろ、彼女によってシャーロックは人間らしさを帯びて来たと言えるんじゃないかな。アイリーンも好きだし、いつでも復活してくれてOKだけど、シャーロックの相手はモリーでもいいな〜。

でも、やっぱり、このドラマは60分とか、45分くらいの長さで作ってほしいな。

追記:ちょっと調べてみたら、原作のほうでホームズがライヘンバッハ以降、最初に現れたシーンを描いた作品がThe Adventure of the Empty Houseだそうです。その作品の中でホームズは仮装してワトソンの前に現れることになってて、だから現代版もそれを真似したんですね。
そういえば今BSでやってるグラナダ版でも、この回最近放送してたなあ。グラナダ版も好きなので、一応見てはいるんですけど、あれが下敷きになってたとは、全然気づけなかったよ。

Wednesday 13 November 2013

Let's have dinner

まったく突然ですが、久しぶりにNHK-BSの「ベルグレービアの醜聞」を見てて、バタシー発電所のシーンを自分で訳してみたくなったので、勝手に訳しました。笑
なんか、このシーンの訳あってるのかな?ってエラソーに思ってしまった部分があるんだけど、字幕よく見たら、間違ってなかった。^^; 嗚呼勘違い・・・

だからほとんど自己満足のためだけの訳です。

でもあのシーン好きなんですよね。アイリーンとジョンが、その場にいないシャーロックを挟んでヒリヒリした掛け合いをやってる。
英語ならではの、寸鉄人を刺す台詞回しがカッコいいですよね〜。英語の良さををしみじみ味わえる場面です。
あと、Let's have dinnerの連呼が好き、前も書いた気するけど。あれは「お食事しましょ」じゃなくて、「食事しない?」くらいにして欲しかったな〜。そこだけは細かいけどこだわりがある。「お」食事っていう言い方がなんかダサいんだよね。Let's have dinnerって、勧誘の表現にしてはかなり踏み込んでるしさ〜「お」食事だとちょっと丁寧過ぎて(ry

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Irene: Hello, Dr Watson.
アイリーン:ごきげんよう、先生。
John: Tell him you are alive.
ジョン:・・・生きてるって教えてやれよ。
Irene: He would come after me.
アイリーン:そんなことしたら追われるわ。
John: I would come after you if you don’t.
ジョン:言わなきゃ、僕がきみを追い回すぞ。
Irene: Hmm, I believe you.
アイリーン:まあこわい。
John: You were dead on a slab.  It was definitely you.
ジョン:きみは死体だった。間違いなくきみだった。
Irene: DNA tests are only as good as the record you keep.
アイリーン:DNA鑑定の信憑性なんて、あなたの日記と良い勝負よ。
John: Oh, I bet you know the record keeper.
ジョン:鑑定士と知り合いだったな?
Irene: I know what he likes.  And I needed to disappear.
アイリーン:趣味のお友達なの。ちょっと、姿を消す必要があってね。
John: Then how come I can see you and I don’t want to?
ジョン:じゃあなんでまた、僕には見たくもない君が見えてるのかな。
Irene: I made a mistake.  I sent something to Sherlock for safekeeping and now I need it back.  So I need your help.
アイリーン:ちょっとしくじったの。あるものを隠したくてシャーロックに送ったんだけど、返して欲しいの。手伝ってもらえない?
John: No.
ジョン:嫌だね。
Irene: It’s for his own safety.
アイリーン:彼のためよ?
John: So is this.  Tell him you are alive.
ジョン:こっちだってそうだ。生きてるって教えてやれよ。
Irene: I can’t.
アイリーン:それはできないわ。
John: Fine.  I will tell him and still I won’t help you.
ジョン:そうか、ならいい。僕が言う。きみの手伝いはお断りだ。
Irene: What do I say?
アイリーン:何を言えばいいのよ?
John: What do you normally say?  You’ve texted him a lot!
ジョン:いつも何を言ってるんだよ?さんざんメールしといて!
Irene: Just the usual stuff.
アイリーン:ありきたりのことよ。
John: There is no usual in this case.
ジョン:この件に限って、ありきたりのことはないね。
Irene: “Good morning, I like your funny hat.  Let’s have dinner.”
“I’m sad tonight.  Let’s have dinner.”
“You look sexy on Crimewatch.  Let’s have dinner.”
“I’m not hungry.  Let’s have dinner.”
アイリーン:“おはよう。あなたの変な帽子好きよ。食事しない?”
“今夜は悲しい気分なの。食事しない?”
Crimewatchに出てたあなた、セクシーだわ。食事しない?”
“お腹すいてないの。食事しない?”
John: You flirted with Sherlock Holmes?
ジョン:付き合いたいのか?シャーロック・ホームズと。
Irene: At Sherlock. He never replies.
アイリーン:私の片思いってとこね。返事がないもの。
John: He always replies to everything.  He’s Mr Punchline.  He will outlive the god to say the last word.
ジョン:ないわけない。相手をやりこめたくてウズウズしてて、そのためなら神様より長生きしそうな奴だぞ。
Irene: Does that make me special?
アイリーン:じゃあ、私は特別ってことかしら。
John: I don’t know, maybe.
ジョン:さあね、そうかもな。
Irene: Are you jealous?
アイリーン:嫉妬?
John: We are not a couple.
ジョン:恋人じゃあるまいし。
Irene: Yes you are.  There, “I’m not dead.  Let’s have dinner.”
アイリーン:恋人よ。さあこれでどう。“生きてるわ。食事しない?”
John: Who the hell knows about Sherlock Holmes, for the record, if anyone out there still cares, I’m not actually gay.
ジョン:シャーロックはどうか知らないが、一応言っとく、もう気にしてる奴もいないだろうけど。僕は実はゲイじゃないんだ。
Irene: Well I am.  Look at both of us.
アイリーン:ところが私はそうなのよ。まるであべこべね。
(テキスト着信音=アイリーンの吐息)
Irene: I don’t think so.  Do you?
アイリーン:・・・私は違うと思うわ。

***************

最後の「I don't think so」が何を指していたかというのは難しいですよね。NHK訳のように、「私はやめとく」でもいいと思います。あれはつまり、テキストの着信音を聞いて、ジョンが考えた何かに対して「違うと思う」と言ってるわけで、じゃあジョンがその時何を考えていたかというのが問題なわけです。
シャーロックが近くにいる、じゃあここで3人が顔を合わせたらいい。彼を連れてこよう。と、ジョンが思って一歩踏み出したのなら「私はやめとく」でつながります。
ここで会っても仕方ないって感じかなぁ。
または、シャーロックが先走って何かをするのを止めようとして、アイリーンは「心配しなくても大丈夫だ」と言おうとした?

・・・等々と、秋の夜長にとりとめもなく考えたりするのはなかなか楽しいわけです。ほんと、ジョンの言い草じゃないですが、誰も気にしないと思うんですけどね。笑

Sunday 26 August 2012

ライヘンバッハ・ヒーロー♪

長い間ほったらかしていました>_<
気づけばNHKの放映も終わっていましたね。

数ヶ月前からBSの調子がおかしくて、写らないので会社の人に頼んで録ってもらい、ようやく昨日3話を見ました。
3話だけ、未見でした。イギリスからDVDまで買っといてこのていたらく…

でも3話、面白かったです。
まだ日本語版しか見ていないけど。
モリーとシャーロックの関係が、甘酸っぱくて萌えちゃうわ。
もう、付き合っちゃえよお前ら!!(ありえない)
モリーが、なんだかんだ言ってドMなので、意外と相性がいいと思うのだよね。まぁ、ふつーの恋人同士みたいな付き合いはイメージできないけど。
特に2回目の長いシーン、追いつめられたシャーロックが青い顔してモリーの研究室(モリーの研究室ではないか?;)にやって来たときのシーンはよかったね。手負いの動物みたいな顔しちゃって、あの顔で頼まれて断れる女性いないでしょ(笑)ずるいわねーシャーロック。でもいいのよ、モリーになら。モリーはたとえうっとおしい子ちゃんでも、心がきれいだから、ああいうシャーロックの顔を見る権利あると思うよ。

たぶん、自分の死体の替え玉になるような死体をモリーに調達してもらうために、行ったんだよね。
あの憔悴した表情が、演技でないことを祈る(笑)もし演技なら嫌いになっちゃうわ、シャーロック。たとえ演技でも、モリーは腹も立てないだろうけれど、私は腹立つ(笑)

あと、職務と情の板挟みになってるレストラードにも萌えちゃうわ。
部下の造反でシャーロックを逮捕しなければいけない羽目になり、それを潔しとしないシャーロックが逃げ出して、ますます自分の立場を悪くしてしまうのを見たときの、
「ああーもう!」
みたいに顔を覆ってがっくり来てたレストラードは抱きしめたいくらいでした。
なんていい人なんだろう。あの二心のなさ。
シャーロックの理解者の一人だよね。シャーロック、分かってんのかな。彼の理解者はジョンだけじゃない。むしろ、レストラードのほうが立場的にシャーロックを支持するのが難しいのに。ああごめん。これはひいき目なのよ、分かってるんだけどさー。
ルパート・グレイヴス、かっこいいんだもん。若い時の顔しらんけど、年取った今の顔のほうが絶対かっこいいと思う。グレイの髪とか、シワとかが最高なのよ。きゃっ。

後は、シャーロックが死んじゃったと思って、墓石をひっかくようにしながら話しかけるジョン。
墓石にガバとすがってオイオイ泣くとか、いう悲しみ方じゃないのだよね。まだ信じられないから、墓石をしっかり掴んで、その冷たさとか実感しちゃうと、死んだ事認めなきゃいけなくなるから。でも、シャーロックに一番近づけるのは、その場所でしかない気がして、近寄りたいような、近寄りたくないような気持ちでいる。
だから、あの、引っ掻くみたいな触り方なのかなって思ったんだけど、別の見方をすると、ご主人に先立たれた犬が、途方にくれて前脚で墓石引っ掻いてるみたいな…
そんな風に見えなくもなくて。

今回、マイクロフトはいまいち、いいとこなかったですね。
シャーロックの半生喋っちゃったりして。それにしても、何を喋ったのか聞きたい。
そんな、新聞に載ったらうろたえるような話って、きっと普通じゃないぞ。
→考えてみました。
○内ももにあるホクロの位置を当てられた。
○小学生の時給食費を盗んで推理グッズを買ったことをバラされた。
○好きなAV女優をバラされた。

…ま、まさかね。
だとするとやっぱり、えげつない推理力でもって誰かの恥部を暴いた、みたいな。
母親とか、お世話になった誰かだとか、そういう近しい人との関係を著しく悪くしたような何か、とか。
そういう過去の汚点かな。見てみたいなぁ。過去の話。素敵なあの人の過去の話、って、少女漫画じゃ鉄板なんだけど。

あの、キティという女性の配置はなかなか良かったですね。キレ者ぶって、ただ事態をややこしくしてるだけっていう。
でも、もしリチャード・ブルックがDVDまで出してる人気者なら、裁判で顔が出た時に誰かが何か言うだろ、と思うんですが。

最後モリアーティは死んだのかなぁ。
原作じゃライヘンバッハで死んだことにはなってるけどね。
今回のfallは「滝」と「凋落」をかけたのね。なるほど。