Wednesday 13 November 2013

Let's have dinner

まったく突然ですが、久しぶりにNHK-BSの「ベルグレービアの醜聞」を見てて、バタシー発電所のシーンを自分で訳してみたくなったので、勝手に訳しました。笑
なんか、このシーンの訳あってるのかな?ってエラソーに思ってしまった部分があるんだけど、字幕よく見たら、間違ってなかった。^^; 嗚呼勘違い・・・

だからほとんど自己満足のためだけの訳です。

でもあのシーン好きなんですよね。アイリーンとジョンが、その場にいないシャーロックを挟んでヒリヒリした掛け合いをやってる。
英語ならではの、寸鉄人を刺す台詞回しがカッコいいですよね〜。英語の良さををしみじみ味わえる場面です。
あと、Let's have dinnerの連呼が好き、前も書いた気するけど。あれは「お食事しましょ」じゃなくて、「食事しない?」くらいにして欲しかったな〜。そこだけは細かいけどこだわりがある。「お」食事っていう言い方がなんかダサいんだよね。Let's have dinnerって、勧誘の表現にしてはかなり踏み込んでるしさ〜「お」食事だとちょっと丁寧過ぎて(ry

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Irene: Hello, Dr Watson.
アイリーン:ごきげんよう、先生。
John: Tell him you are alive.
ジョン:・・・生きてるって教えてやれよ。
Irene: He would come after me.
アイリーン:そんなことしたら追われるわ。
John: I would come after you if you don’t.
ジョン:言わなきゃ、僕がきみを追い回すぞ。
Irene: Hmm, I believe you.
アイリーン:まあこわい。
John: You were dead on a slab.  It was definitely you.
ジョン:きみは死体だった。間違いなくきみだった。
Irene: DNA tests are only as good as the record you keep.
アイリーン:DNA鑑定の信憑性なんて、あなたの日記と良い勝負よ。
John: Oh, I bet you know the record keeper.
ジョン:鑑定士と知り合いだったな?
Irene: I know what he likes.  And I needed to disappear.
アイリーン:趣味のお友達なの。ちょっと、姿を消す必要があってね。
John: Then how come I can see you and I don’t want to?
ジョン:じゃあなんでまた、僕には見たくもない君が見えてるのかな。
Irene: I made a mistake.  I sent something to Sherlock for safekeeping and now I need it back.  So I need your help.
アイリーン:ちょっとしくじったの。あるものを隠したくてシャーロックに送ったんだけど、返して欲しいの。手伝ってもらえない?
John: No.
ジョン:嫌だね。
Irene: It’s for his own safety.
アイリーン:彼のためよ?
John: So is this.  Tell him you are alive.
ジョン:こっちだってそうだ。生きてるって教えてやれよ。
Irene: I can’t.
アイリーン:それはできないわ。
John: Fine.  I will tell him and still I won’t help you.
ジョン:そうか、ならいい。僕が言う。きみの手伝いはお断りだ。
Irene: What do I say?
アイリーン:何を言えばいいのよ?
John: What do you normally say?  You’ve texted him a lot!
ジョン:いつも何を言ってるんだよ?さんざんメールしといて!
Irene: Just the usual stuff.
アイリーン:ありきたりのことよ。
John: There is no usual in this case.
ジョン:この件に限って、ありきたりのことはないね。
Irene: “Good morning, I like your funny hat.  Let’s have dinner.”
“I’m sad tonight.  Let’s have dinner.”
“You look sexy on Crimewatch.  Let’s have dinner.”
“I’m not hungry.  Let’s have dinner.”
アイリーン:“おはよう。あなたの変な帽子好きよ。食事しない?”
“今夜は悲しい気分なの。食事しない?”
Crimewatchに出てたあなた、セクシーだわ。食事しない?”
“お腹すいてないの。食事しない?”
John: You flirted with Sherlock Holmes?
ジョン:付き合いたいのか?シャーロック・ホームズと。
Irene: At Sherlock. He never replies.
アイリーン:私の片思いってとこね。返事がないもの。
John: He always replies to everything.  He’s Mr Punchline.  He will outlive the god to say the last word.
ジョン:ないわけない。相手をやりこめたくてウズウズしてて、そのためなら神様より長生きしそうな奴だぞ。
Irene: Does that make me special?
アイリーン:じゃあ、私は特別ってことかしら。
John: I don’t know, maybe.
ジョン:さあね、そうかもな。
Irene: Are you jealous?
アイリーン:嫉妬?
John: We are not a couple.
ジョン:恋人じゃあるまいし。
Irene: Yes you are.  There, “I’m not dead.  Let’s have dinner.”
アイリーン:恋人よ。さあこれでどう。“生きてるわ。食事しない?”
John: Who the hell knows about Sherlock Holmes, for the record, if anyone out there still cares, I’m not actually gay.
ジョン:シャーロックはどうか知らないが、一応言っとく、もう気にしてる奴もいないだろうけど。僕は実はゲイじゃないんだ。
Irene: Well I am.  Look at both of us.
アイリーン:ところが私はそうなのよ。まるであべこべね。
(テキスト着信音=アイリーンの吐息)
Irene: I don’t think so.  Do you?
アイリーン:・・・私は違うと思うわ。

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最後の「I don't think so」が何を指していたかというのは難しいですよね。NHK訳のように、「私はやめとく」でもいいと思います。あれはつまり、テキストの着信音を聞いて、ジョンが考えた何かに対して「違うと思う」と言ってるわけで、じゃあジョンがその時何を考えていたかというのが問題なわけです。
シャーロックが近くにいる、じゃあここで3人が顔を合わせたらいい。彼を連れてこよう。と、ジョンが思って一歩踏み出したのなら「私はやめとく」でつながります。
ここで会っても仕方ないって感じかなぁ。
または、シャーロックが先走って何かをするのを止めようとして、アイリーンは「心配しなくても大丈夫だ」と言おうとした?

・・・等々と、秋の夜長にとりとめもなく考えたりするのはなかなか楽しいわけです。ほんと、ジョンの言い草じゃないですが、誰も気にしないと思うんですけどね。笑