Monday 19 March 2012

掟破りのガイ・リッチー版(笑)


BBC版をお好きな方はもしかするとお嫌いかも知れませんが、映画のほう。
『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』
見て来ました。

私、コレも好きなんです。1も見て、とっても気に入ってしまいました。
たぶん、原作ファンじゃないからですね。むしろ私はルパン三世には一家言もつ人間なので、コレ見て
「ルパン三世みたい」
って言われるほうが

なんでだ!怪盗と名探偵だぞ、全然違うだろ!!アイリーンが不二子だと?テキトーなこと言うな!!!!!

と、プチ切れしてしまいます。ブチじゃないですよ。プチブチ切れ?(笑)

ロバート・ダウニーJrがいいんですよ。あの、おっきなお目目。伝統的なホームズ像とは真逆ですよね。薄汚いし、上品じゃないし、全然イギリス人ぽくないし。背もちっちゃい。
でも原作のホームズも結構武闘派ですよね。それに、そんなに清潔でもない。
だから、まるで原作度外視ってことじゃないんじゃないかなと思います。BBCのはキャラクター像はわりとオーソドックスで、設定が斬新。映画はキャラクターが斬新で、設定がまんま、と思ってます。

それでRDJrなんですけど、なんすかねー、巧まざるうまさがありますよ。ってなんか矛盾した言い方だけど。見た目はちっともスマートじゃないのに、仕草の端っこに現れるスタイリッシュさ、滲み出る可愛げ、ちょっとさびしんぼーな風に潤んでいるおっきな黒いお目目。
なんか知らんけど、元はそれなりに高貴な生まれだったのに、暴力的に回転の速い頭脳をコントロールできず身を持ち崩してしまった不運な人って感じがしちゃうのね。

それから、映画版のホームズとワトソンもけっこーいちゃいちゃしてるんですよ。
不思議なもんですよね、同じホームズを題材にとって、同じようなケミストリーを感じさせる2人の役者が並び立つってうのは、不思議な因縁を感じる。
BBCの2人は、もうイガミあってるのも前戯みたいなもので(あらはしたない)そばで見ているこちらもモジモジして来ますが、映画の2人はもうちょっと対等で、もうちょっとガチ。見てると、思わずニヤリとして、こちらも一緒に楽しめる。映画はホームズにもワトソンにも思いを寄せる特定の女性がちゃんといて、そちらに振り向ける心の部分もしっかりと持っている。男同士でいちゃいちゃするには、実はそれは大事なファクターのような気がします。
BBCのジョンはとんでもない不誠実男にされちゃってるからなあ、今の所。拠り所がシャーロックだけだからちょっと、予定調和なんだよなぁ。

でもBBCももちろん好きなんですけどね♪

っていうかまたしても、いろいろ書いたわりに、ストーリーには触れていないという(笑)
まいっか。ネタバレ避けましたってことで^^;

Saturday 10 March 2012

Hounds of Baskerville 視聴1回目♪

なるほどこれは原作だと一族の名前だけど、このシリーズでは場所の名前にしたわけですね。なのでsがついてないのですか。確かになんとかヴィルって、地名っぽいな。

今回はミステリーと謎解きに主眼をおいているので、こんなもん字幕なしで見ようと思う方があほでした。悪あがきよね〜。どうせそこで生まれ育った人ほどのレベルにはならないのにね〜。どうして、あんな風に聞けたら喋れたらいいのになんて、考えてしまうのだか。何がそんなにカッコよく見えてしまうのだか、ちょっと悔しいような気もします。
ま、でも、M. フリーマンの英語はほんとに真似したい。あの、軽妙洒脱、打てば響くような彼のキャラクターは英語の持ち味によくフィットしてる気がするんだな。

毎回ロケーションが凝っていますが、今回はダートムア地方。1話でアイルランドの草原を出していたけど、今回はごつごつした岩が目を引きました。バスカヴィルは伝説の人食いハウンド犬?を売り物にした観光地でもあり、軍隊の基地でもありという設定のようです。そこで動物実験が行われているらしい。

動物実験かー、こんなん、ドラマの設定でも、動物愛護団体から抗議が来んのかな、と思いながら見てました。ヨーロッパは、そういうの過敏なくらい反応するイメージがあるんですが。でもまぁ、1話も、女性の人権保護団体みたいなのから抗議来そうか。笑

私はだんだんシャーロックの性格が苦手になってきまして、もうちょっとジョンに友達らしいところを見せなよ、僕の友達はひとりだけだなんて、思わせぶりなこと言うくらいならさ。と思って見てました。今の所、ジョンはシャーロックの理解者ではあっても、友達っていうほどの感じがしないんだよね、特にシャーロックの側からは。今回ふと、なんでジョン、シャーロックといるんだろうと思ってしまった。
面白い事件がないとイライラして周りの人間に当たり散らす性格、ほんと、めいわくよねー。特にジョンに対しては、許してくれると思ってワガママをセーブしてないところがまた、はらたつわー(笑)まあでも、本人にもどうしようもないんだろうな。なんたって頭が回り過ぎちゃうんだから。でもあの、mental palaceだっけ。あのシーンはちょっと、なんていうか………  ちょっと………ですが、そういえば今回、
「Look, John! I'm afraid」
みたいに言ってた場面はちょっと萌えでしたね。神経質な人が感情を昂らせているのを見るのは私、いつも萌えなんですが、あの場面はB. カンバーバッチ氏が良い味を出していました。恐れている、でもそんな人間くさい感情に囚われる自分が許せない。ああ、絶好の萌えポイントだわ!!!!めっちゃ手にぎりたかった(笑)あの細くて長い手を。そんなんで落ち着くシャーロックではなかろうが。

今回はドレスダウンしたレストラードも見られます。いやー、グラサンかけると大門刑事みたい(from西部警察)。声もステキだし、こんな人が片田舎に観光で来てたら目立ってしょうがないよ。地元女性騒然でしょ。でもなー、きっとレストラードは奥さんにloyalだから(何の話?)。でもほんと、しわがれ具合が絶妙で、いい声です。

今回は出番控えめのマイクロフトでしたが、問い合わせが来た瞬間、「あーもう」ってすぐ分かってたのが面白かったです。さすがの兄弟コンビです。じっさい、シャーロックのpassionとマイクロフトの権力が組み合わさったら、2人の頭脳は言うまでもなく、もうどこでも行けますよねー。見てて痛快でした。まあ、シャーロックなら、
「別にマイクロフトの助けなんかなくても、僕だけでもどこだって行けるさ。マイクロフトの名前があればそれがまぁ、0コンマ3秒くらい速くはなるかな」
とか言うでしょうけどね。間違いなく。

後、女性と話す時のジョンの舌の滑らかなこと(笑)いいわぁ〜ジョン。っていうか、こういう時のジョンはジョンというより素のM.フリーマンに見えるけど。女性と向き合ってると、すごく楽しそうなんですけど、この人。なんとも言えない魅力が出るよね、cuteだけでもないし、sexyだけでもないし、一言では言いにくいけれど、でもその両方が確かにあるんだなぁ。

ということで、ストーリーはネタバレしてないけど、大丈夫かな。
その他の美味しいところは結構ばらしちゃった気がする、すいません;;