Sunday 19 February 2012

超ネタバレのScandal in Belgravia感想

さて、ついに字幕付きで見ました!
このブログ、折り畳めないみたいなので、ネタばれされたくない方は回避してください。半端ないバラし方をしますよ〜。
ただし、もう話は分かってるので、どちらかというと細かい話ばっかりします^^;
→→→








字幕がつくと、また一段深く味わえていいですね〜。
なんたって、まだ1話しか見てないですから(笑)
次の週末から1週間ちょっとロンドンに行ってくるんですが(溜まりに溜まったマイルの解消☆)、向こうでDVDの残りとか見てるんじゃないかと心配になるわ〜。

アイリーン・アドラーの家の前で、「殴ってくれ」と言い出すシャーロックに、なんかジョンがおもろい返しをしていたな〜と思ってはいたんですが、ようやく分かりました。
シャ「殴ってくれ」
ジョ「は?」
シャ「殴ってくれって言ったんだ。聞こえなかったのか」
ジョ「君が殴ってくれって言ってるときはいつも聞こえてるが、たいていはsub-textにおいてだ」
つまり、直接殴ってくれって言われることはないけどシャーロックがあまり無茶なことを言うので、殴ってほしいのか?と思わせる事はよくあるってことね!そりゃそうだよね!^o^

そして、シャーロックが「Vatican Cameos!」って叫ぶ場面。
字幕なしの時はもちろん分からなくて、字幕ついても分からなかったという(笑)
何か慣用句的な表現なの?と思ってちょっと調べてみたらYahoo!UKの知恵袋的なフォーラムでも質問してる人がいて、どうもこの場面だけの言い回しですね。
原作ではバチカンのカメオ事件みたいなのがあったような記述があるらしくて(詳細は触れられていないけれども)、たぶんそれを借用してるのだろうと。
その事件でも同じようなカラクリが使われたという前提で、あの場合シャーロックとジョンにしか分からない暗号として、ジョンに「伏せろ!」ということを密かに告げたのだろうと。
シャーロックとジョンにしか分からない暗号、なんて、ファンに取っちゃ萌え萌えポイントなのに、結構あっさりスルーしていきましたね。怒濤の編集作業の過程で、何か落とされていったのかも知れないなぁ。あるいは、ワトソンのブログに何か書いてるのかなぁ。

そういえば、サラ消えたな〜…。残念。殺されかけたのにその後もケロッとしてたから、こりゃジョンとお似合いだと思ってたのに。
それにしても、ジョンはいきなりとんでもないwomanizerになりましたな。似合わないよ。そりゃ、ある程度女性遍歴を持ってもいいけれど、あの描き方じゃ女性に対する誠実さがまるでない。
まあ、でも、分かってるんだ。ジョンとシャーロックといちゃいちゃさせたいんだよね。そのためにはステディな女性がいちゃ邪魔になるんだろう。

「今回は僕の靴下の配列を君が変えなかったことを祈るよ」
とか言うくらい、自分の部屋がちょっとでも変わってると気づくはずのシャーロックが、アイリーンが(ま、本人かどうかは分からないけど)マンテルピースの上に置いた箱に気づかなかったとは、これいかに。
これはねー、やっぱり、アイリーン憎からずの気持ちがシャーロックにあるからじゃないのかな〜と思っちゃうんだよね。(ただの深読み)
自分から見て異質なものに極端に敏感なんじゃないかと思う、シャーロックは。繊細でもあり、頭脳明晰でもあるからね。アイリーンはその意味ではシャーロックに近い側にいるから、空気に親和性があるというか、そんな感じじゃないのかな。箱も、シャーロックが置きそうなところに偶然置いちゃうとかさ。想像だけど^^;
アイリーンがベッドルームに入り込んでいた場面だって、いつものシャーロックの速さなら、部屋に入った瞬間に気づいてもいいくらいなのに、結構手間取ってたし。アイリーンのいる空間に、一種の心地よさがあったりするのでは?
女としてアイリーンを見てたっていうより、ツインソウル的な…自分自身のような感じ。

モルグでアイリーンを見て、彼女で間違いないって断言したシャーロック、まぁ、スリーサイズが分かるから、顔がなくても当てられたんだって話なんだろうけど、それでもな〜、シャーロックともあろう人が、スリーサイズが一緒なだけの別人を、そう簡単に見間違うかなとは思うんだけど、その後の、
"This is low tar."
"Well, you barely knew her"
は、なんか、リズムもいいし、セリフ自体も乾いていて印象的な場面でした。

そして暖炉のシーン。いいよね。何回でも見られる。ご飯三杯イケる(笑)
Have you ever had anyone?と、唐突にアイリーンに聞かれ、いぶかしげに眉をひそめながら
"I'm sorry?"
って聞き返すシャーロックはなかなかセクシーでした。
シャーロックのような、冷たい、無感動な感じの人が、恋の罠をかけられて「は?」みたいに眉をひそめ、ひそめながら、今にも堕ちて行きそうな感じ、萌えだなあ。
暖炉っていうのがなー、またなー、小道具としては最高だよね。ベタだけど。ベタでもやっぱり暖炉だよ。ドキドキ感が増します。
そして怒濤のLet's have dinner口説き!
この口説き文句、おしゃれだよね。「お腹はすいてないの。食事しましょう」「あなたの帽子、正直言うと悪くないわ。食事しましょう」(だったっけ)とかさ。なんにでも「Let's have dinner」ってつける。
食事って行為自体、官能的だと言えなくもないので、これはなかなかセンスのいい口説き文句だと思う。最初から最後まで出て来て、結構好きだった。

最後に「脈をとった」「瞳孔が拡大していた」の発言、あれはシャーロックのカマかけじゃないかと思う。恋じゃなくても脈は速くなるし、瞳孔が拡大することはあると思うんだけど、そう言うことでアイリーンが動揺したから、それで馬脚を現したよね。あれはシャーロックが一枚上手だった。
「許しを請えっていうの?」
「そうさ」
そしてアイリーンが実際に負けを認めて打ちひしがれるのを横目で見ながら、
「食事のことは忘れてくれ」
という、見事な鬼の返し(笑)
シャーロックのSっぷりが炸裂してました。

モリアーティからはvirginと陰口きかれてるシャーロックですが、さて、この回を見ても結局それがほんとなのかどうか、分かりませんでしたね。
あの鬼の返しができたのは、彼がvirginだからなのか(しかしNHK、これをどう訳すのかしら^^;)、それとも??
私はそうじゃないと思ってるんですが。だってぶっちゃけ、シャーロックくらい見た目もよくて頭もよくて、な人には、自分にその気がなくても向こうから来るでしょうから。そしてシャーロックのあくなき探究心からして、それを知らないって状態に彼が耐えられるとも思えないんだよね。心の底から愛した人がいるとかいないとかじゃなく、virginかそうでないかって話なら、そうでない確率のほうが高いんじゃないかな。ただ、自分は恋愛向きじゃないっていうのには気づいてる。だからジョンに聞かれた時、It's not my areaって言ったんだと思うんだよな〜。経験があるからこその、「向いていない」発言じゃないかと。まぁ、この方面の話は、もうこれ以上掘り下げられないだろう、たぶん。今回が最高に彼が恋愛に近づいた回になるんだろうな。残念である。

そういえば「死のフライト」は、字幕見ても、分からんかったなぁ。つまり、モリアーティ一味が飛行機テロをたくらんでて、それを見抜いたマイクロフト側が死人を乗せたフライトを用意したが、そのことがシャーロックが暗号を解いたせいでアイリーン経由でモリアーティに伝わってしまい、計画が全部ダメになってしまったってこと?
ってことはテロリストは飛行機に乗り込むタイプの自爆テロじゃなく、空港でそのジャンボに爆弾をしかけて逃げることにしてたんだろうね。で、飛行機は操縦士なしで飛ぶから、被害者は出ないと(でも、ジャンボってリモコンみたいなもんで飛ばせるのか?)。

そのへんをもうちょっと詳しく説明してほしかったなぁ。時間足りなかったのかなあ。
ちゃんと深く考えてあるのかも知れないんだけど、放送分だけだと、矛盾だらけに見えちゃうんだよ。あの、最初のテロで爆発した飛行機に乗らなくて、その代わりに車のトランクで見つけられたあの死体とかは、どういうわけであの状態になったんだろう?
そんで、モリアーティにばれたって分かった後のマイクロフトの落ち込みっぷりも極端だよね。あそこまで落ち込むことなのかい?そりゃ失敗は失敗だけどさ、海千山千のはずでしょ、マイクロフトって。別にそのせいで人が死んだわけじゃなく、それほどの大金がふっとんだという感じもしないのに、あんなに凹むなんてなんか素人みたいだよ。あの場面全部削除して、飛行機のからくりを説明するシーンを入れて欲しかった。

最後の場面は前にも書いたけど、好きじゃなかったです。アイリーンがあんなにやすやすと敵の手におちて、しかも従容と運命に従うとは、とても思えないので。
そこでシャーロックが助けにくるのは、それはそれで面白いですけれども、アイリーンがちょっと情けなかったな。だから、ジョンとマイクロフトの会話の中で死にました、でよかったんじゃないかと思う。まあ、生かしておいてS3でもしかして使うかもしれんし、てことなんだろうけど、死にました、にしといて後で復活したって別にいいじゃん、アイリーンなんだし。むしろ、会話の中だけで語られるから、視聴者にはどっちか分からないまま終わるなんていうのも余韻があっていいけれど。あの場面全削除して、飛行機のからくりを説明するシーン入れて欲しかった。(笑)

最後に、そのジョンとマイクロフトの会話の中で、
「シャーロックは小さい頃、海賊になりたかった」
という話がでてきましたが、私はpirateをpilotだと思って、なるほど、飛行機の操縦士か、と思っていたんだけど、海賊だったんだ。かわゆすねー。
操縦士より海賊になりたい弟、きっと、やんちゃで夢いっぱいだったんだろうなぁ。

あっそうそう。
S1の時ジョンに言われて、007シリーズ見ておいてよかったね(笑)

4 comments:

  1. こんばんは!
    飛行機の件でマイクロフトがガックリ+怒ったのは、死のフライト一件ダメにされたからだけでなく、テロリスト側に政府側が彼らの動きを把握してることがバレ、長年の諜報活動自体が台無しにされたから(と兄さんも言ってた)だと思います。
    ほら、その前にコベントリー何とかって戦時中の話が出てきたじゃないですか。ドイツ軍がコベントリー爆撃する計画を事前にキャッチしていたけど、手を打つことで敵側に自分たちが敵の動きを知っているとバレる方が、後々の諜報活動への痛手が大きいってことで、そのまま爆撃させたって話。今の時代、そのまま死人を出すわけにもいかないから、カモフラージュの苦肉の策がアレ。(死体集めるのも大変だろうなぁ。)
    テロリスト側だって、自分たちの情報漏れてると知ったら、次の手打っちゃいますからね。

    宮殿のシーンで、あ、べネさん、いいカラダしてんな~と思ったので、アイリーンには、ぜひともVirgin陥落にも燃えて、ひっぺがして欲しかったです。(笑)

    あと、初回に見たとき、私は最後のところは、彼女は死んだとしっかり思い込みました。その後はシャーロックの孤独な気持ちの整理のつけ方かと勝手に思い、不憫で泣けてきて…。大いなるカンチガイだったのですが…。

    ロンドン行くんですか? いいなぁー。
    私、最後に渡英したのっていつだろ? 
    楽しんで来てくださいね!

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    1. おれんか様☆
      コメントありがとうでし^^
      このブログは私のワガママホーダイを書き散らしているだけなので、気にしないでくださいね^^;

      で、これも私の勝手な好みを押し付けてるだけなんですが、死のフライトを準備するのは、それなりに大変でしょうけども、彼らの諜報活動がこれ一つではないと思うし、それにお互いが情報合戦やってるんだから、当然相手に出し抜かれる可能性は織り込み済みだと思うんですよね。
      そういう世界で生きてる人にしては、なんだか頼りない反応だな、と。同じ目にモリアーティが合っても、あんなナイーブな反応しないと思うんです。おにいちゃんには負けてほしくないので、もっとタフでいてほしい。弟にお門違いなキレ方するし、アイリーンにはあっさり兜を脱いでるし、いまいち、今回マイクロフトらしさが見られなかったせいもあるんですかね〜。

      ラストシーンは、
      「私の目を欺けるのはシャーロックくらいだろう」
      と言う前フリがあるので、ほんとに助けに行ったんだと思いました。
      想像だと嬉しいですけどね… 私はそっちのほうが好き。^^

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    2. 45様
      ついつい暑苦しく語ってしまってごめんなさい。(*_*)
      私もマイクロにいさん、大好きですが、大丈夫???ってことありますねー。わたしは、弟に謝ってるほうに、びびりました。
      弟からむと、でろでろで、氷男かたなし。お国のためにも、気がかりです。

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    3. おれんか様
      お返事ちょー遅くなってすいません;;イギリスから帰ってまいりましたっ!
      いえいえ、私が暑苦しいから、きっとおれんかさんもつられてしまうんだと…
      ほんとすいません。私、どうも暑すぎるんですよ;;;
      で、ようやくバスカヴィルみましたー。相変わらず、兄弟コンビ、いい味だしていますね。

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