Sunday 9 October 2011

学生時代のシャーロック


2話。

今、スクリプトを読んでいて思い出したけど、最初の方の、シャーロックとジョンがセバスチャンのオフィスで彼と面会する場面。
いかにもヤーな奴のセバスチャンが
「シャーロックとは大学が同じでね。この変人は人を見ただけでそいつの人生をまるごと語りだす。みんなを当惑させるものだから嫌われてた。食堂で、昨夜誰それとセックスしただろなんてバラされちゃね
などとペラペラ喋りだす、あの場面。

その時にシャーロックが
"I simply observed"
と応酬するのですが、いつもの元気がないのです。

いつもは自信満々で、嫌味たらしい彼が、何か弁解じみた居心地の悪さでそう言う。

たぶん、シャーロックにしてみれば本当に
「観察しただけ」
で別に悪意はなかった、ということを言おうとしたのかなと思います。

見ているだけで観察していない、というのはシャーロックのお得意のせりふですが、シャーロックの場合、見ることは直ちに観察することであって、
「見たくなくても見えてしまう」
の域なんだろうと思います。意識して観察しようとしてるわけではないんだろう。

目の前に露骨に見えているから、そう言う。
前の日にセックスしたんだなーと思ったから、そう言う。むしろ、
「おい、バレバレだよ、皆の前で。大丈夫?」
くらいの親切心で言ったかも知れない。でも、みんなは気持ち悪がる。

それは、弱冠20歳前後のシャーロックには、ちょっと傷つく出来事だったんじゃないかと。

あの、
"I simply observed"
を言った時のシャーロックの、一瞬の気弱そうな目つき、わずかに言い訳がましいトーン、そして見え隠れする屈折した感情。
ああ、この人、きっと大学で浮いてたんだな、geekっぽい感じで、食堂に居てもきっと食事はいつも一人だったんだろう、そういうのが見えて来る気がします。
「ふん。なんだよ。バカばっかりで。いいもん」
とか思いながら、思いっきり虚勢を張ってたことだろうと思いますが、それでも淋しさもあっただろうな。
シャーロックにとって大学時代って、きっと思い出したくないものなんじゃないかしら。

その後、1ヶ月で地球を2周した話の種明かしをしようとしたのに、セバスチャンが
「マンハッタンでしか売ってないケチャップでもついてた?」
などとあまりに的確に混ぜっ返す(このへんは腐ってもインテリ)ものだから、
「秘書に聞いた」
なんて見え透いたウソをついて会話を中断してしまう。

ああ、拗ねたよこの人、今分かりやすく拗ねたよ。
と思っておかしかった。


学生時代のシャーロック、どんなだっただろーなー。
きっと好きな女の子にも、観察しすぎて嫌われたりしてたんだろな…
(ニヤリ)


学生時代のシャーロックの話書いてみたいー!
なんか萌え要素多そうだぞ!笑

2 comments:

  1. こんにちは! おれんかです。
    先日から立ち寄らせてもらおうと思いながら時間が…。
    シャーロックS2、DVD 来年早々に出そうですね。(UKアマ)
    待ちきれない状態なので、pre-order出しちゃおうかと思っています。(笑)
    ところでIMDbシャーロックの掲示板(message boards)ってご覧になったこと有りますか? 
    女に(も男にも)興味がないシャーロックはVxxxxnなのか?というスレがあり、これが面白いですよ~。
    Sherlock: Is He A....? というタイトルだったと思います。 きっと学生時代に…みたいな書き込みがいっぱいです。スレが大量にあるので1ページ以降かもしれないけど。
    ぜひ読んでみてください。

     

    ReplyDelete
  2. おれんかさま♪
    コメありがとうございます!IMDb、存在は知ってますが、掲示板は見たことなかったです。
    今、そのスレッド見てきました…面白いですね〜!特にサリーが×××では!?説、気に入りましたよ!(ニヤリ)
    これでエントリ1本書けそうです〜。

    ReplyDelete